Last updated 2017-04-05

世話人代表挨拶

日本死の臨床研究会の歩む道


山崎章郎
(世話人代表)

昨年、第38回日本死の臨床研究会年次大会総会にて、皆様のご承認を頂き、末永前代表の後任として代表世話人に就任いたしました山崎章郎です。私は、外科医として16年、施設ホスピス医として14年間働き、そして現在、在宅ホスピス医として10年目になります。また、当研究会事務局長を12年務めさせていただきました。

さて、今から37年前の1977年12月1日、当研究会は創設されました。その目的は会則第2条にある通り「死の臨床において、患者や家族に対する真の援助の道を全人的立場より研究していくこと」です。この目的は、創設当時の我が国の終末期医療の状況を考えますと、まさに画期的でした。

その当時には、がんの告知などもってのほか。パターナリズムは、多くの医師にとっても看護師にとっても、あまり違和感のない考え方でした。医師の基本的姿勢は「よらしむべし、知らしむべからず」と言うものであり、当時の手術同意書には「何があっても意義申し立ては致しません」との文言がありました。そのような状況の中、柏木哲夫先生はじめ、当研究会の創設に関わられた諸先輩の、問題意識とその先見性には、今更ながらに感動を覚えます。

ところで、皆様ご存知のように、我が国の直面する課題に2025年問題があります。団塊の世代が一斉に後期高齢者に突入し、多くの人々が、医療・介護を必要とするようになるからです。同時に多死社会の到来とも言われています。現在、約120万人の年間死者数が、その頃には約160万人に到達すると予測されているからです。もちろん、その中の多くを占めるであろう、現在36万人を超えているがん死者の数も、さらに増加するでしょう。そこで、これだけ急増する死者をどこで看取るのかと言う問題も浮上してきます。当然のことながら、医療機関だけではなく、在宅、介護施設での看取りも、さらに大切になります。

以上のように、死は、従来に増して、個人的な問題だけでなく、社会問題としても取り組まざるを得ない課題となっています。死を直視することを避けがちな現代にあって「死の臨床」をどうどうと標榜している当研究会の役割と存在意義は、我が国にとって、ますます重要なものとなっていくと確信します。

当研究会の今後についてですが、創設以来の目的、理念を揺らぐことなく堅持すること。初心者もベテランも、市民も対等に参加できる研究会であり続けること。個人の死の問題のみならず、社会問題としての死にも取り組むこと。在宅や介護施設での看取りの増加にも対応し、介護関係者や地域の関係者と協働する道を広げること。そのためには、支部活動をさらに活発化すること。以上のようなことを考えております。

当研究会が先にお示ししました目的を達成できるように、そして、死に直面するような危機的状態にある患者さん・ご家族のお役に立てるように、会員および関係者の皆様と共に当研究会のさらなる発展に尽力できれば幸いです。皆様、ご協力ほどよろしくお願いいたします。

年次大会

年次大会

第41回日本死の臨床研究会年次大会

テーマ:
ケアする私を育む ~見て、感じて、考える~
会期:
2017年10月7日(土)~8日(日
会場:
秋田県民会館ほか3会場
大会長:
嘉藤 茂(外旭川病院 ホスピス)
石川千夏(市立秋田総合病院 看護部)
実行委員長:
松尾直樹(外旭川病院 ホスピス)

第41回日本死の臨床研究会年次大会のご案内(第2報)

暑い夏の日々、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

秋田の田んぼでは、照りつける太陽に向かって稲がすくすくと力強く成長しております。10月の年次大会のころには美しい黄金色に変身して、皆様を迎えてくれることでしょう。
おかげさまで、全国から沢山の演題応募があり感謝申し上げます。最終的には、事例検討14演題、ポスター213演題を採択させていただきました。

抄録を拝見しますと、ケアの現場で悩み、考え、話し合い、支え、支えられ、時に涙し、時に喜ぶ日々の実践が伝わってきます。こんな素晴らしいケアの記述を全国の誰よりも先に読むことができるのは学会開催事務局の特権だと気づいて、とても得をした気になりました。
我々秋田のメンバーは年次大会開催という人生にただ一度の体験の真最中です。これまでは年次大会に何気なく参加して、年次大会の場が開かれていることを当然のように考え、失礼ながら開催事務局の存在について思いをめぐらすことはあまりなかった気がします。
この度は開催の当事者となり、ここに至るまでに感じたこと、考えていることをご紹介することで秋田大会をより身近に感じていただければ幸いと思います。

なによりもありがたく感じたのは、講師、シンポジスト、座長のお願いを皆様が快く引き受けてくださったことです。大会長や実行委員長が中心となって、「この方にこのテーマでお話しいただいたら最高だね。」と話し合い、ワクワクしながら候補者を選んでいきました。ところが、こちらは存じ上げても、ご本人はこちらを知らない場合が少なくないゆえに、依頼状をお送りしてから受諾のお返事をいただくまではドキドキの日々でした。届いた受諾の回答書に一文を添えてくださる方も多く、大きな励ましをいただいてルンルン気分でした。このような方々が日本死の臨床研究会をここまで育て、支えてくださったのだと理解しました。

とても心苦しい思いもしました。その筆頭は抄録に手を加えたことです。例えば、字句の統一のためにひらがなを漢字にし、あるいはその逆も行いました。「です・ます」調から「である」調に変更させていただいたものもあります。抄録の筆者がどなたであっても、開催事務局の役割であると、割り切って対処いたしました。とはいうものの、修正させていただいた方々には、この場をお借りしてお詫び申し上げます。

最後にチームの力について書かずにはおれません。学会開催の業務は膨大で、学術発表は学会の一部に過ぎないと知りました。上に述べたプログラム作成に加え、会場関係、経理関係、広報関係、人材確保関係、宿泊や参加手続き関係などの作業があり、これらに対処するために多職種からなるコア委員会を立ち上げました。さらには、これに先立って組織化されている東北支部世話人会や秋田県緩和ケア研究会のご協力、さらには本部事務局の応援も頂戴して、二重、三重のチームの輪に支えられています。

このようなチームの総力を結集して、皆様にお会いする日に備えております。

事務局便り

事務局便り

第41回年次大会のご案内

会期:
2017年10月7日(土)~8日(日)
会場:
秋田県民会館 他3会場(秋田県秋田市)
大会テーマ:
「ケアする私を育む-見て、感じて、考える」
大会長:
嘉藤 茂(外旭川病院 ホスピス長)
石川千夏(市立秋田総合病院 看護師長)
実行委員長:
松尾直樹(外旭川病院 ホスピス)

会誌の発行予定

第41回年次大会予稿集『死の臨床70号』は、9月初旬に発行予定で作業を進めております。今しばらくお待ちくださいますようお願いいたします。

通常総会のご案内

2017年度通常総会は、10月7日(土)13:10~14:10に年次大会会場にて開催されます。山崎章郎世話人代表の総会のための特別講演『レジリエンスとスピリチュアリティ』も予定しております

通常総会への出席は、原則として会員の皆様の責務であると同時に、研究会活動をするにあたり、研究会の方向性や在り方を論議し、その議決に直接参加できる権利でもあります。

名古屋で開催された2009年度通常総会において、会則の一部が改正され、総会員数の5分の1をもって総会成立の定足数とすることが決定されました。

そのため、2017年度も、事前に通常総会開催のご案内をお送りし、出欠をお尋ねいたします。ファクシミリによる返信を予定しておりますので、必ずご返信ください。やむを得ずご欠席の場合は、委任状をご提出いただき、通常総会成立へのご協力を重ねてお願いいたします。

会費納入について

2017年度の年会費の納入をお願いいたします。

  • 会費が未納の場合、会誌等の送付の他、演題発表の資格がなくなります。(入会・退会細則第7条)
  • 年会費を2年間滞納されますと(2016年度分を未納で、4月末日までにご入金がない場合)、会則第10条により、自然退会となりますのでご注意ください。特に第41回年次大会で演題応募される場合は、早急にご送金ください。いったん自然退会となりますと、再入会手続きが必要です。
  • 年会費請求の封筒でお送りした振込用紙には、あなたの納入金額および年度が記入してあります。



振込口座

郵便振替(青い振込用紙)
 ゆうちょ銀行(郵便局)
 口座番号 00130-8-580595
 口座名義 日本死の臨床研究会
他行からの振り込みの場合
 ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店
 当座 0580595
 口座名義 日本死の臨床研究会

メディカルオンライン無料閲覧およびIDとパスワードの更新のお知らせ

2015年度よりメディカルオンラインでの会誌『死の臨床』の無料閲覧が出来るようになりました。専用IDとパスワードが必要ですが、毎年更新されます。2017年度年会費納入の方へ順次送付しております。

入会について

入会ご希望の方は、日本死の臨床研究会ホームページから申込書をダウンロードダウンロードしてご利用ください。入手できない場合は、本部事務局へご請求いただければ、お送りいたします。
なお、年次大会における演題発表者および共同研究者は、全員会員でなければならないという規則になっております(演題申し込み時に手続きが完了していること。「手続き中」は認められませんので、ご注意ください)。

手続きには1週間ほどを要します。毎年演題締め切り間際には入会申込みが急増いたしますので、第41回年次大会において演題申込みをご予定の方には、4月1日以降どうぞお早めに手続きをしていただくようご案内ください(会計年度が4月1日~翌3月末日のため)。

会員の皆様のご協力をお願いいたします。

退会について

やむを得ず本研究会から退会をご希望の方は、世話人代表宛の文書にして、E-mail、FAX、メールフォームまたは葉書にて、本部事務局までご連絡ください。

住所等変更について

ニューズレターや会誌が住所不明で返送されることが増えております。
メール便発送物は、郵便局への転送依頼だけではお手元に届きませんので、ご留意ください。
ご登録の住所(集合住宅の場合は部屋番号も明記)・勤務先等に変更がありましたら、速やかに、ホームページからのメールフォーム、FAXまたは葉書にて本部事務局までご連絡ください。その際は、お名前・会員番号を忘れずご記載ください。

『死の臨床』バックナンバー

日本死の臨床研究会会誌『死の臨床』バックナンバーの在庫があります。(別途送料が必要です)奇数号は原著投稿論文および前年度年次大会の記録集、偶数号は年次大会の予稿集です。

  • 64号~67号(第39回年次大会の記録) 1,000円
  • 68号(第40回年次大会の予稿集)   2,000円
  • 69号(第40回年次大会の記録)   2,000円

また、63号以前のバックナンバーについては、在庫があるものについてのみ、無料で差し上げます。尚、60号(第36回年次大会予稿集)は、在庫切れとなっておりますので、ご了承下さい。
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申込方法:ホームページメールフォーム、FAXにて、郵便番号、住所、氏名、電話番号、希望の会誌名(『死の臨床--号』)を明記の上、本部事務局宛お申し込みください。追って会誌と振込用紙をお送りいたします。なお、先着順となりますので、在庫切れの場合はご容赦ください。